芦名 雅 / 第3話

三日目

相変わらず吹雪は収まる気配がない。 窓の外は白いままだ。 今日が三日目なのかどうか、本当は分からない。 日記を書き始めて三回目だから、そう呼ぶことにした。 外へ出られない以上、やることもない。 そこで今日は、地下の食料を数えることにした。 思っていた以上に種類は多い。 見覚えのあるような食べ物もあれば、初めて見るものもある。 袋に入った穀物。 干した肉のようなもの。 硬い実。 色のついた粉。 どう使うのか分からないものも少なくない。 匂いを嗅いでみたが、腐っている様子はない。 少なくとも食べられそうではある。 一つずつ数えてみた。 細かい誤差はあるだろうが、一日三食食べても百日近くは持ちそうだ。 百日。 その数字を書いた瞬間、少しだけ手が止まった。 私は、百日もここにいるつもりなのだろうか。 いや、そんなはずはない。 吹雪はいつか止む。 きっと止む。 そう信じるしかない。 ……もし止まらなかったら。 その先のことは考えないようにした。 今日はそれだけだ。

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