ラノベ書きっぱ!

短編小説

わたしが辞めた翌朝、王宮の花はぜんぶ本音を喋りはじめた。

著者:

ジャンル
恋愛・青春
話数
全1話
公開日
2026/6/14
最終更新
2026/6/14

作品紹介

王宮庭園で働くミリアは、「花と話すだけの無能」と笑われていた。 けれど彼女の本当の仕事は、王宮中の花が吸い込んだ貴族たちの本音をなだめ、眠らせることだった。 嘘。悪意。嫉妬。打算。 美しい花々は、それらを黙って吸い続けている。 そんなある日、ミリアは王太子から役職の廃止を告げられる。 婚約者である文官セドリックにも「君といると僕まで変人だと思われる」と突き放され、ミリアは王宮を去ることを決めた。 最後の夜、彼女は花たちに告げる。 「もう、苦しかったら喋っていいよ」 翌朝、王宮中の花が一斉に本音を喋りはじめた。 汚職を隠した財務卿。 婚約者を笑っていた文官。 母に本心を言えない王太子。 そして、誰にも知られず王宮を守っていたミリアの功績。 王宮は大混乱に陥るが、ミリアはもう戻らない。 これは、誰かの嘘を黙って抱え続けた花師が、ようやく自分のための庭を見つける話。 ざまぁあり。ハッピーエンドです。