ラノベ書きっぱ!

短編小説

政略結婚の初夜、夫婦そろって「別に好きな人がいます」と告白しました

著者:

ジャンル
恋愛・青春
話数
全1話
公開日
2026/9/9
最終更新
2026/9/9
  • 幼馴染
  • 海外
  • 告白
  • すれ違い

作品紹介

「先に言っておきたいことがあります。私には、好きな人がいるんです」 政略結婚の初夜。 公爵令嬢セシリアが意を決して告白すると、夫となった侯爵令息レオナルトはしばらく黙り――やがて、深刻な顔で答えた。 「……奇遇だな。私にもいる」 思わず顔を見合わせた二人は、その場である約束を交わす。 人前では仲のいい夫婦を演じること。 互いの恋路には干渉しないこと。 そして一年後、両家の関係が安定したら円満に離縁すること。 こうして始まった、恋愛感情など一切ないはずの結婚生活。 ところが一緒に暮らしてみれば、無愛想だと思っていた夫は意外なほど優しく、堅苦しいと思っていた妻はよく笑う。 しかも二人には、それぞれ長年想い続けている相手がいた。 顔も、本名も知らない。 王立図書館の匿名書簡制度を通じて、何年も手紙だけを交わしてきた人。 好きな人がいる者同士だからこそ、恋愛相談までできる気楽な夫婦。 ――の、はずだった。 「最近、あの人への手紙に……あなたのことばかり書いてしまうんです」 一年後には別れる。 そう決めていた二人の約束が、少しずつ苦しくなっていく。 これは、互いに別の人を愛していると思い込んだ夫婦が、結婚してからもう一度、同じ人に恋をする話。