Sakusaku / 第118話

26:チームを結成する

 027 「みんな......こちらは俺の学生時代の後輩、瑠璃川瑠璃子だ......これから彼女は、俺が立ち上げるVTuberチームの一員として加わることになった」 「こんにちはあ!瑠璃子です、よろしくお願いしますね!」 「えっと......こんにちは」 「こんにちはあ!」  俺はみんなを家に集めて、お互いを紹介し合った。 「今後、VTuberのチームを立ち上げてみようと思ってるんだ」 「チームを立ち上げるんですか?」  明が手を挙げて聞いた。 「そうだ......今、サちゃんとも相談したんだが、彼女もチームを作りたいと思ってるらしくてな......」 「初期のアイドルグループみたいな感じですか?」 「その通りだ、まゆりん......そしてこいつが、俺が立ち上げる第一期生VTuberチームの二人目のメンバーになる......」  みんな顔を見合わせた......。 「つまり......VTuber事務所を作るってことですね」 「そうだ......でも名前だけだけどな」 「なんでですか?」  悠太と春が完全に困惑していたので、俺は説明した。 「実はな、会社を設立するには最低でも五百万円の運転資金が必要なんだ......そうじゃないと資金繰りが間に合わなくなる。それに税金とか、資本金とか、色々必要なことが多すぎてな」 「つまり、脱税目的の会社を作るってことですか?」  瑠璃が聞いてきた。 「違うわ!ただ、運転資金が十分になければ絶対に潰れるって言ってるだけだ。だから名前だけの会社って言ってるんだよ......」 「それで、収入源はどこから来るんですか?」 「お前らから徴収するんだよ。全収入の5%だけもらう予定だ......」 「これ完全に泥棒じゃないですか!」  彼女が大声で騒ぎ立てたので、部屋の全員がうんざりした顔をした。彼女はその表情に気づくと、舌を出して可愛い顔を作った。 「へへ......冗談ですよ」  大人っぽい見た目に変えた様子から、まるで自分を可愛い少女に見せかけようとしているおばさんのように見えてしまった。 「それでお前らを少し雇いたいと思ってな......」 「雇うんですか?」 「これは強制じゃない。時給は2500円だ。お前らには、こいつのモデル作りを手伝ってもらう......新しいタレントを三人探すのを手伝ってもらう、スケジュール管理を手伝ってもらう、機材の修理を手伝ってもらう、タレントたちの専属マネージャーになってもらう......どうだ?」  悠太も春もゲーム制作部に所属していたので、IT関連の知識がある程度あるはずだった......一方、まゆりんと明はSNSの活用に長けていたので、チームのプロモーション業務を手伝ってもらうことにした。 「やる奴は手を挙げろ、やらない奴は俺の横に来い。急がなくていい......よく考えて決めてくれ......」  言い終わらないうちに、全員が手を挙げた......俺はただ口をあんぐり開けるしかなかった。 「やった!歓迎するよ!」  サちゃんと瑠璃ちゃんが大喜びで拍手した......俺は思わず頭を抱えた。  てっきり二、三人くらいしか手を挙げないと思ってたのに......これはかなりお金がかかりそうだな......。  まあいい......一度きりの投資なら十分価値があるだろう。税金のことも、税務署に丁寧に説明すれば問題ないはずだ。 「よし......サちゃんと同じようなモデルを、お前ら二人で作ってくれないか?」  俺は春と悠太を見た。二人はすぐに答えた。 「「できます!」」  二人は俺のノートパソコンを開いて、二十万円かけて作られたモデルの研究を始めた。 「明とまゆりんには、プロモーションとモデルの見た目の方を任せるよ」 「「了解です!!」」 「それでお前は?どんなモデルの見た目がいいんだ?」  俺は彼女に冷たいココアを渡した......正直、今、家の家具はもう全員が座りきれないくらい小さくなっていた。  いつから家が狭く感じるようになったのか分からないが......雰囲気は前よりずっと温かく感じられた。 「そうですね......見た目は何でもいいです。キャラクターはいたずら好きな後輩、それと名前ももう考えてあります」 「うーん......お前のキャラクターは、子供のふりをしてるおばさんの方が合ってるんじゃないか」 「はあ!?あのロリコンおじさんよりはマシですよ!」 「なんだと!」  そんな感じで楽しく過ごしていた......。 「ただいま......え?」  美冬が帰ってきた......こんなにたくさんの見知らぬ人が家にいることに、彼女は心底驚いた様子だった。 「......」 「あ......白黒のネクタイってことは、先輩っすね......」  春が彼女に挨拶した。 「こんにちは」「こんにちは、先輩」「こんにちはあ......」 「あ......えっと......こんにちは......」  瑠璃ちゃんが美冬に近づいて握手を求めた。 「あら!美冬ちゃん、すごく大きくなったわねえ......覚えてる?瑠璃子だよ。ねえねえ、今度暇な時、一緒に買い物行かない?昔みたいにさ!!」  ああ......そういえば、この二人は昔すごく仲が良かったんだったな。 「す......すみません!今日は勉強しないといけないので、失礼します!」  そして彼女は部屋に上がっていった......。 「反抗期か?」 「もう5年もこんな感じなんだ......何があったのか聞いても答えてくれなくてな」  彼女は少し同情するような表情を見せた。 「可哀想......きっと何か辛いことがあったに違いないわ」  俺はあいつに限ってそんなことはないだろうと言いかけたが、サちゃんが俺の袖を引っ張って首を横に振った......。 「原因は後でゆっくり探そう......」  数時間経って、他のみんなも帰宅した。騒がしい音が静かになった頃、彼女はドアを少し開けて出てきた。 「もう帰ったの......」 「.........」  彼女はまた黙り込んだ......さっき妹の悪口をうっかり言わなくて良かった......。 「夕飯、作っておいたぞ......食べても食べなくてもいいけどな......」  自分の声が冷たすぎたかもしれない......でも普通に聞こえたと思うんだけどな。 「ねえ、お兄ちゃん......」  口を開いたか......。 「うん?」 「あれ......新しいお友達なの?」 「いや、そういうわけでもないな......弟子って言った方がいいかもな」 「そうですか......いただきます」 「なんで聞くんだ?......友達が欲しいのか?」  彼女はまた答えなかった......。 「まあいい......別に答えを期待してたわけじゃないから......おやすみ」  俺は部屋に入った.......  そしてその後......彼女は俺の言葉に返事をした......小さな声で。 「私が答えなかったのは......お兄ちゃんが怖いから......」 「怖い..........私を置いていくのが。お母さんと同じように」
皆さん、これまで秘密にしていて申し訳ありませんでしたが、実は私はタイ人なんです。ネット上で外国人に対して向けられる激しい敵意を考えると、それを隠していることに罪悪感もありましたが、もう気にしないことにしました。これからも小説を書き続けます。もしヒット作になったとしたら、それは日本人作家と同じだけの努力を注いだ結果だと思いたいです。いずれにせよ、書き続けるつもりです。

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