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連載小説

預かり屋 榊便利堂 -最期の想いのこもった一言を、七日以内に届ける裏稼業-

著者:

ジャンル
文芸・純文学
話数
全5話
公開日
2026/9/15
最終更新
2026/9/15
  • AI直接使用
  • 男主人公
  • 和風
  • 現代
  • 職業もの
  • 日常
  • ホームドラマ
  • 現代ドラマ
  • 切ない
  • 感動

作品紹介

とある小さな町に、死んだ人の最期の想いの残った一言を運ぶ裏稼業がある。 榊透、二十七歳。表の看板は何でも屋「榊便利堂」。草むしり、網戸の張り替え、猫捜し、仏壇の移動。頼まれれば断らない。断らないから頼まれる。 その最後に、これがくっついてくる。 臨終の場に居合わせ、その人が言い残そうとした一言を、声色ごと預かる。預かれるのは一度に一言だけ。期限は七日。宛先の前で口を開けば勝手に出るが、それ以外の誰に言ってもただの音にしかならない。 届けられなければ、言葉は腐る。腐った言葉は預かり屋の中に居座り、代わりに本人の言葉がひとつ消える。 老人が最期に呼んだのは、とうにいなくなった飼い犬の名前だった。九十歳の女は「あの子に」とだけ言い残し、宛先の名を告げずに死んだ。夜の県道で出くわした見知らぬ男は、頼んでもいないのに一言を残していった。 一件ずつ、七日以内に。透は他人の言葉を運び続ける。