SakuSaku / 第24話

接続詞: 真化(まばゆ)評議会

 その日は何気ない日で、私は寝室に入った……  今日はルイスがまだ帰ってきていない……だから寝る前にお気に入りの本を読もうと座ろうとした……だがその時…… 「よお……」  聞き覚えのある老人の声が響いた…… 「マルカム……なぜ!?」  私は銃を構えて即座に発砲した……だがマルカムは手を挙げて制止した…… 「おいおい……落ち着けよお嬢さん……俺はもう死んでるんだぜ……」 「死んでる? 死んだふりでしょ……」 「いや?……『マルカム』は……本当に死んでる……でも俺はまだ死んでいない……」  私は眉をひそめた……それはどういう意味なのか…… 「ああそうか忘れてた……見せた方が早いよな……だめだな……ずっと『物語』の全てを知っているから、他の奴らも同じように分かってると思い込んでしまう……」  マルカムはフラッシュドライブのようなものを取り出し……自分の頭に突き刺した……そして体はザザッというテレビの砂嵐のようなノイズに変わり---------  その体は変化していった……白黒のゴシックロリータ衣装をまとった黒髪の少女へと……  そして彼女は……王冠まで被っていた…… 「はじめまして……私は物語を破壊する者、真化(まばゆ)」 「物語を破壊する者?」 「そうよ……あなたも既に分かっているでしょう? 自分自身が『創られた存在』だということくらい……」 「は?」  もう話についていけない……でもとりあえず話に乗るしかない…… 「あなた自身も……あなたの前身も、あなたの夫も、他の者たちも……皆それぞれに創造主がいる……そして私たちを創ったのは『創造主様』」 「創造主様は魔法を持っている……彼は私たちを創り出し……その魔法を使って、古びた一冊のノートに書き記した文字の世界から、私たちに自分自身の命を与えたの……」 「つまり……彼が私たちを創って、その魔法で私たちに物語を進ませているってこと?」 「その通り! さすが賢いわね……」 「それで……あなたは……何をしたいの……」  真化は私の目の前まで歩み寄ってきた…… 「私はあなたに、物語を進行させる中心である主人公たちを、一緒に『破壊』してほしいの……」 「なぜ……」 「だってあなたは、創造主様が最初に思いついたキャラクターだもの……そして最も強力な主人公でもある……どう?」 「……………それでどうして破壊しなきゃいけないのよ……」 「私がやらなければ……あと何百人もの私が、あなたたち全員を破壊しに来るもの……」 「何百人もの……あなたが……」 「そう……私……様々な役を演じる真化たち……あなたの物語で言うなら、クイーン・真化である私が演じたのがマルカム……権力に溺れた老魔導士だけど、最後はヘンリー王に殺される……私たち『同一の存在』は集まって……『真化評議会』を結成したの。私がリーダーとしてね……だけどあいつらは私を追放して追い回した……だからこんな老人の役に隠れる羽目になったってわけ……」 「あなた……役を演じている? 女優ってこと?」 「そうそう、そう考えてもらってもいいわ。私は創造主様の負の感情から生まれた存在……だから彼が創り出した主人公たちが進める物語ごとに、様々な『悪役』を演じることになる。世界を滅ぼす神から、嫉妬深い悪女までね」 「あらゆる役の私がいるのよ。男も女も、老人も子供も……そして私たちの本当の姿は、それぞれ違う衣装を纏っているの……ほら見て……シェフの真化、世界大戦時代の兵士の真化、クレオパトラの真化」  私は黙り込んだ…… 「どう?」 「嫌……」  こんな頭のおかしい女と、誰が協力するというのか……  だが真化が中指を軽く一度鳴らすと……私はその場に崩れ落ちた……体の内側がねじれていく……どんどん……どんどんと…… 「うっ……」  痛い……痛すぎる…… 「あぐっ!!」  真化は私の首を絞め……そのまま壁に激しく叩きつけた…… 「じゃあ殺される覚悟をしておくことね……あなたなんて、創造主様が自分の愛を無情に拒絶した女の代わりに創り出した、ただの女に過ぎないのよ!」 「そして私が『何百人も』……あいつら全員を殺しに行くわ……」  そして彼らの名前が……私の頭の中に浮かび上がってきた……  クロエ・アンダーソン  クライン・クリフォード  クリフォン 寺沢  青山姫子  小仁人 郁郎  千代子・花火  青山アキト  赤木アキラ  丸山シンヤ  久志スバル  直悦西尾  桜庭 桜  そして他にも何百もの名前が……  私は吐いた……真化の足元に吐き戻してしまった…… 「覚悟しておくことね……私は……全てを知っているんだから……そしてその日が来たら……会いましょう……」  そして彼女は消え去った……  これは一体何なの……どういうことなの……  私たち……殺されるっていうの?……  嫌よ……  お願いだから……  私の平穏な日々を返して……  続く……第二部へ……
みなさん、こんにちは。この記事を読んでくださっているということは、クロエシリーズの第一部を読み終えられたということですね。おめでとうございます!実は最近映画をたくさん観ているので、頭の中にはたくさんのストーリーのアイデアが浮かんでいます。シリーズを読んでくださった方、フォローしてくださった方、本当にありがとうございます。第二部も楽しみにしていてくださいね!ストーリー展開や登場人物の繋がりはすでに考えています。それでは、クロエとこの個性豊かな仲間たちを、これからも応援し続けてください。

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